蒼い日々の中で

オーストリア、ザルツブルクで指揮者になる修行中の水野蒼生が綴る散文たち。

東京ピアノ爆団 2ndリサイタルを終えて

もうあれから一ヶ月が過ぎている。

今はふたたび日本から8000km以上はなれた欧州の夜の中で僕はiPhoneの画面をペタペタとさわって文字を入力し、拙い文章をつづっている訳だけれど、あの雪の夜の出来事が幻想じゃなくて現実だったってだけで今ここザルツブルクのまだ続く寒さにも目を瞑れる。

 

1ヶ月過ごした東京をはなれて1週間ほどが過ぎ、新しく始まった学期の中で新しい日々を必死に生きている。それでもあの夜の事を思わなかった日は1日もない。


今までに何度もその日に向けた思いをこのブログに書き殴ってきて、それを終えた今まとめの記事を書かなくちゃと焦りつつも、あの日を終えて僕の思いは言葉を通り越してしまった。思いに言葉を追いつかせることには時間がかかるみたいだ。

 

来場してくれた多くの人にもアツい思いの感想をたくさん頂いた。長文で思いを伝えてくれた人や、思いが強過ぎて朝まで電話でアツい感想を語ってくれた人までいて、終演後も上演中に引けず劣らずの刺激をたくさん受けて、常に僕の脳内はあの夜の事が反芻して、更に僕の思いは言語の概念を突き抜けていく。

 

そんな脳内万年リサイタルな日々もようやく落ち着いて物理的にも距離がはなれた今、これをようやく書き始める事が出来ている。

 

2017年2月9日、東京は吉祥寺のスターパインズカフェで催したライブハウスでのピアノリサイタル「東京ピアノ爆団 2ndリサイタル」。

 f:id:aoi_muzica:20170310235931j:image

Photo by Aoi Mizuno

それを終えての総括を、当日惜しくも来れなかった数万人のファンのためにも、あの雪の夜の吉祥寺で何が起こったのかを事細かに僕の主観だけれど、ゆっくり語っていきましょう。

 f:id:aoi_muzica:20170311000055j:image

Photo by Hirokazu Takahashi

そのうち動画のアーカイブが出るはずだから、とりあえず今は文章での東京ピアノ爆団の追体験にお付き合いくださいな。