蒼い日々の中で

オーストリア、ザルツブルクで指揮者になる修行中の水野蒼生が綴る散文たち。

O.E.T結成記念公演"Opening"

ありとあらゆる感情が詰まった7月が終わった。

7月20日、僕らのベートーヴェンが渋谷に鳴り響いた夜から10日ほど経って、O.E.Tロスも身体的疲労も落ち着いて、今ようやくO.E.T結成記念公演"Opening"について文章を書き始める事が出来ている。

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企画を始めたのが1月で、
2月の帰国時にホールを抑えメンバーを集め始め、
3月にはコンセプトとロゴを決め、
4月からクラウドファンディングの準備を始め企画書を何枚も書いた
5月にはフライヤーも完成してクラウドファンディングが始まって
6月はクラファン関係で死に物狂いになりながら沢山取材をして頂いた


そして7月にはクラウドファンディングが成功、遂にO.E.Tが集まり4日間12時間ほどのリハーサルを終え、当日のホールには一階席ほぼ満席のお客さんと、鳴り響いた僕らのベートーヴェン。
公演は大成功、O.E.Tは最高のオープニングを飾る事が出来た。

簡単に書けばこんなもんだけれど、この半年間の中、どれだけのストーリーがあっただろう。

いずれそれは本にでも書いてやりたいと思っているけれど(笑)

とにかく本当に命掛けの半年間だったんだ。
だからこそ公演が成功した事が本当に嬉しかったし、終演後のオケの皆んなとお客さんの表情を見てその成功が自己満ではないことも分かって涙腺が緩んだ。

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小さくてもクラシックの入口を開く事が出来たと僕は思ってるし、開かれた扉の先の世界を、音楽を皆んなに観てもらえたと思う。
それに現在の僕らの出来る100%のベートーヴェンを夏の渋谷の夜に響かせることが出来たと自負してる。

僕は10代の頃からずっとベートーヴェンを愛していると公言してきたけれど、人前でちゃんとベートーヴェンの交響曲を指揮したのは実はこれが初めて。
好きだからこそ、リスペクトしていたからこそ、怖くて逃げていた。
長い間の葛藤からようやく自信と覚悟が出来て、ベートーヴェンと自分を向き合わせる事が出来た、そんな英雄だったんだ。

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それを聴いて、僕らがベートーヴェンに挑む姿をみて、何かを感じてもらえたのなら、僕らの音楽と思いを伝えられたのなら、このO.E.Tの旗揚げ公演は自己満ではなく社会的にも成功したんだと思っている。

もちろん演奏と運営共にまだまだ課題は山積みだけれど、その課題こそがO.E.Tを続けていくモチベーションとなっている。立ち上げることよりも続けることの方が大変という言葉は色んな所で聞くけれど、僕らO.E.Tなら大丈夫。とりあえずここから運営チームを結成してしっかりとシステムを構築、強くするために組織化を徹底していく。

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何はともあれ、今回の成功はもちろん僕の力ではなくて応援してくれた本当に多くの人のお陰なんだ。
あの夜に素晴らしい景色と音楽が在ったのは僕に関わってくれたあなたがいたから。僕1人じゃ勿論無理だった。

・日本にいない自分の代わりに色々動いてくれた両親
・クラウドファンディングのみならず全ての動画を作ってくれた愛基
・クラウドファンディングのメンターとして支えてくれた久田
・サイコーの写真を撮り続けてくれたミツモトケイスケ
・クラウドファンディングの文章校正から広報まで担当してくれた田代姉妹
・素晴らしいイラストを描いてくれたゆのさん
・自ら頼んだわけでもないのにO.E.Tの取材をして記事を書いてくれた友亨、柑橘さん、中川さん、日経の池田さん
・パート譜をザルツから東京に持ち帰ってくれた火ノ川
・当日スタッフを担当してくれた皆さん、
・もう1人の指揮者として支えてくれた駿
・全身全霊で弾いたトリプル協奏曲の後なのに全力で英雄を弾いてくれた三井とマキシム
・最大限にオケを引っ張ってくれたコンミスの晶世さん
・今回乗ってくれたオケの皆んな
・最高の音楽を残してくれたベートーヴェン
・そしてクラウドファンディングで支援してくれた皆さんと当日聴きに来てくれた皆さん

関わってくれた全ての人に、改めてお礼申しあげます。

お陰様でO.E.Tは最高の形でのスタートを切る事が出来ました。

本当にありがとうございます。

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荘厳に見える門の前に立つお茶目で気さくな門番として、O.E.Tはこれからもクラシックの入口を開き続けます。

今後ともO.E.Tをよろしくお願いします!

O.E.T代表
水野蒼生

 

All Photos by Keisuke Mitsumoto 

【全てはここに書いてある】O.E.Tを知るための3本の記事

日本に帰って来た。

梅雨の嫌になる蒸し暑さにもまだ懐かしさを愉しみながら、一日中バタバタ動いていた帰国初日だった。

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もうかれこれ此処に文章を書くのは約20日ぶりになる。

ありがたいことにO.E.Tに協力してくれる人達が、素晴らしい文章で僕の思いをそれぞれのブログや記事で綴って伝えてくれた。

それは僕がこのブログに書き殴る拙い文章なんかよりもスッと読めて、且つ内容の密度が高い素晴らしい物だった。


だから正直に言えば僕にはもう書くことが無かったんだ。

 

今日はそんな、O.E.Tや僕について書いて貰えた記事を紹介していこうと思う。

 

www.tomotrp.com

ヴュルツブルグにトランペットで留学している齋藤友亨と出会ったのは最近の事。(というかまだ面と向かって会ったことは無い。)
彼は留学生活や音楽に関連するブログを書いていて、1年間で20万PVを記録する人気ブロガーの顔も持っている。

そんな人気ブログに彼は水野蒼生の半生を記したインタビュー記事を書いてくれた。

他人に自分の人生をまとめて細かく喋ったのは勿論初めてだったけれど、僕という人間を知りたければこの記事を読んでもらうのが1番早い、今や名刺代わりの一本。

俺の宝物です、友亨ありがとう。

 

hoppingnaranja.hatenablog.com


跳ねる柑橘さん。

以前僕がこのブログに書いた「第九の歌詞を超訳」した記事( 第九の歌詞を超訳してみたらエモすぎた件。 - 蒼い日々の中で )を読んでパトロンになって下さったプロのライターさん。
パトロンになって下さっただけでなく、ご自身のブログになんと2本もO.E.Tに関する記事を書いて頂いた。

その中の2本目に書いて頂いたインタビュー記事ここでは紹介したい。


友亨が書いてくれたものは「水野蒼生の全て」だとしたら、跳ねる柑橘さんが書いてくれたものは「O.E.Tの全て」
結成前夜の話からデザインに関するコンセプト、選曲の意図、何もかも語らせてもらえた。こちらも超大作なんだけれど、その長さを感じさせない構成には素直に驚いた。

本当にありがとうございます。

 

日本脱出の指揮者 クラウドファンディングで国内始動|エンタメ!|NIKKEI STYLEstyle.nikkei.com

]

そして7月1日。

なんと日経新聞の電子版にO.E.Tの記事が掲載された。
今回取材して下さった池田卓夫さんは歌手のアンナ・ネトレプコなど世界一流のアーティストを取材してきた正真正銘、超大物の音楽ライターさんで、僕の長年の仲の評論家の方がご紹介下さり、この取材が実現した。

7月1日。日本時間の早朝に記事が発表され、デイリーランキング総合9位、エンタメ欄1位を取り、その日は緊張で手が震えた。

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翌日にはヤフーニュースにも掲載されたが、このコメント欄ではしっかりと批判コメントが湧いていて、初めて見ず知らずの人に叩かれる経験をした。
ショックはあったけれど、僕の周りには界隈に叩かれる向こう見ずな先駆者が多いので「ようやく俺も芽が出てきたな」 綴るっていうのが正直な気持ち。

そんな感じで学期末にも関わらずネット上では有難い事に大盛り上がりとなった訳だけれど、ここからが本当のスタート。

ネットだけじゃない現実世界で僕の思いを人に伝える番が来た。直接的にコミュニケーションが取れる幸せをここまで実感したことは無いかもしれない。

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クラウドファンディング終了まであと5日。

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O.E.T結成記念公演"Opening"まで16日。

 

まだ梅雨明けの兆しもない湿度たっぷりの東京。

そんな街をこれから少しだけ、更に暑くしていこう。

ベートーヴェンと共にね。

 

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あと4日!!!

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【コンサート詳細】
O.E.T結成記念公演"Opening "
出演者 O.E.T 
ゲストヴァイオリン奏者: マキシム・ミシャリュク 
チェロ奏者:三井静 
指揮者/ピアノ奏者:大井駿 
指揮者: 水野蒼生
会場 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(渋谷駅から徒歩5分)
日時2017年7月20日木曜日18時30分開場 19時開演
全席自由 一律3000円
主催 O.E.T
お問い合わせ orchestra.ensemble.tokyo@gmail.com
O.E.T公式サイト http://orchestra-ensemble.tokyo/
公式twitter https://mobile.twitter.com/o_e_tokyo
公式Instagram https://www.instagram.com/orchestra.ensemble.tokyo/

O.E.Tがクラウドファンディングをする理由。

東京ベスト9と庶民オケ

東京は意外にも世界で稀に見るオーケストラ過密都市だ。まず在京のプロオケがこの街には9つもある。

この東京ベスト9の下にはアマチュアオケや学生オケは五万とあるし、プロの寄せ集めのオケだって結構あるもんだ。

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そしてその大量の庶民オケの全てが集客に頭を悩ませながら日々企画を進めている。

例えば、1000人のホールで70人のオーケストラが演奏する。それでも半分以上の席がガラガラなんて事も結構よくある話なんだ。

「え、70人もいるんでしょ?1人が10人呼べばとりあえず700人埋まるじゃん?…余裕じゃん!」

…なんて思うかもしれないけれど、これが本当に大変なんだ。

オーケストラというのは演奏する群衆で、その群衆の一員となってしまうと中々派手な宣伝はしにくかったりもする。

運営側の人間は、フライヤーを楽器店やCD屋に置いてもらって、SNSで必死に告知して、最大限に動くけれど、それでも客席を見渡せば実際は身内だらけ。

ライブハウスを渡り歩くバンドマンのように「じわじわファンを増やして、いずれは武道館行ってやるぜ!!!」なんて発想すらオーケストラには無いものなんだ。(そんなアツい発言をする人間は大抵煙たがられる。)

 

東京のクラシックファンの大半は庶民オケには興味は無くて、彼らは東京ベスト9の方へ流れてしまう。

そりゃ、プロは勿論上手いし、世界的な指揮者やソリストだって呼べるんだ。そんなマジモンには敵わない。

ベスト9とは違う世界で生きている僕らは今日もとても小さい市場での集客合戦を小さな火花を散らせて繰り広げている。

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クラシック界の外側を見よう

そんなオーケストラ超過密地区、東京で僕らはO.E.Tを立ち上げた。

「凄腕若手プレイヤーが集結!」なんて謳い文句だけれど東京ベスト9には敵わないし、今はまだ全然庶民オケのひとつだ。

でも僕らはこの狭い市場の中での集客合戦を繰り広げるつもりは無いんだ。

じゃあどうするか?

そう、僕らが東京で産声をあげた理由はクラシック界の市場を拡大することなんだ。

クラシック音楽の入口というポジションに立って、

「ちょっと興味はあるけど、中々聴く機会がないんだよね〜。」

と思っている人たちにこの音楽の素晴らしさを存分に届けていく。

そんな入口のオーケストラになることが僕らの目標なんだ。

 

クラウドファンディングでオーケストラ!?

そこで僕らが選んだシステムが、クラウドファンディング。

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クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」でプロジェクトを立ち上げ、支援を募り、そのリターンという形でチケットを販売する。

僕らO.E.Tは、そんなクラウドファンディングを利用した新しいチケット販売システムに手を出してみた。

「今流行りのクラウドファンディング」という特殊性は話題にも繋がり、不特定多数の人にこのプロジェクトも見てもらえると思ったんだ。それも、クラシック界の外側の多くの人たちに。

 

「自分たちで資産家に当たって地道に資金を集めた方が堅実だ。」

僕らだって勿論そう思う。でもそれでコンサートがすんなり開けたとしても、結局のところそれはやっぱりクラシック界の中で身内と小さな市場にしか届けられない。

リスクがあったとしても広い世界に声を届けることを僕は選んだ。入口のオーケストラになるために。

プロジェクトが成功すればメディアからの注目も集められる。成功したところからが僕らの本当の挑戦なんだ。

 

目標金額、80万円。そんなに必要?

オーケストラのコンサート、実は結構お金がかかる。

派手な舞台演出や照明は無いにしろ、小さな会場ではオーケストラは入りきらないから大きな会場が必要だし、なにより奏者の数も多い。

・ホール代

・ホールの設備代(椅子や譜面台、ひな壇など、使った備品の数だけお金がかかる)

・ティンパニなどの個人が所有し得ない打楽器のレンタル

・オーケストラの練習場所の施設費

・楽譜

・メンバーの交通費

そんなものを全部ひっくるめてやっと、80万。
実際のところこれが必要最低経費。

 

リスクは承知。それでも新しい世界を見たい。

プロジェクトオーナーなんて名乗っているけれど、所詮ただの1人の音大生、ビジネス経験なんて無いし、クラウドファンディングだって勿論初めてだ。

しかも今月まで欧州にいて自分の足で歩いて資金調達も出来ない。

そんな僕がプロジェクトを立ち上げたことは本当に大きな、スリリングな挑戦だと思う。

2月から準備を始めて、1日もこのプロジェクトの事を忘れた日なんて勿論無いし、毎日不安に押しつぶされそうになりながら忍耐力を試されている。

それでもそこにクラシックの未来を広げる可能性があるなら、理想を叶える可能性があるのなら、挑戦しない手は絶対に無いから。

全体からしたら小さなことだけれど、このプロジェクトが成功したらそれは、クラシック界の新時代の幕開けを意味するって僕は本気で思ってる。

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そしてその時はライブハウスを渡り歩くバンドマンのように、
「じわじわファン増やして、サントリーホール、いや武道館まで行ってやるぜ!」って心の底から叫びたい。

 

 

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チェロ奏者:三井静
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指揮者: 水野蒼生
会場 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(渋谷駅から徒歩5分)
日時2017年7月20日木曜日18時30分開場 19時開演
全席自由 一律3000円
主催 O.E.T
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第九の歌詞を超訳してみたらエモすぎた件。

 

なあ兄弟。こんな音じゃなくてさ、
一緒に気持ちよくこの喜びを歌おうぜ。 

 

喜び。


それは、美しい神々の放つスパークと、楽園からの乙女。

 

僕たちは火を飲む覚悟で、その天上まで登ってやるよ。

 

時代に隔てられたもの達を、あなたの魔法が再び一つに束ねるところを見たいんだ。

 

そして僕らは全員、あなたの翼に優しく包まれて本当の兄弟になるんだ。

 

この賭けに乗っかった世界中の同士達、そして愛する人を見つけた君も、一緒に喜びを歌おうぜ。

 

そうだ!一人ぼっちの君もだよ、一緒に喜びを歌おうぜ。

 

そうすりゃ「卑屈な想い」なんてものは泣きながらどっかに行っちまうから。

 

大自然が喜びを飲み込んでいく。


善人も悪人も関係ねえ、皆んなその薔薇の跡を辿ってそこにいけ

 

その先で甘いキスと一杯のワイン、そして最強の友が君たちを待っている。

 

虫ケラにだって最高の喜びを!

 

だって、遂に天使が神の前に現れたんだから。

 

なんて心地良いんだ。


まるで太陽が空を縦横無尽に駆け回っているみたいな気分だよ。


なあ兄弟、君は自分の道を走れ!


そして勝利を得た英雄になるんだ。

 

それから抱き合おう。


そしてこのキスを世界中に届けるんだ。

 

星空の上には神がいる。

 

それを知って君たちはひれ伏すのかな?

 

そして世界は万物創造の神の存在を認めるのかな?

 

星空を見上げて探そう。


この上にこそ、僕らの喜びはあるのだから!

 

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自分で書いてみて、ただひたすらゾクゾクする。

今、めっちゃ興奮してる。エモすぎる。


この歌の和訳なんてググれば死ぬほど出てくる訳だけれど、どれも直訳過ぎたり、古い言い回しが多くてそのまま読んでも意味が分かりづらいんだ。

だから自分なりの解釈で現代語に超訳してみたんだけれど、なんだこれは。。。

良い歌詞過ぎかよ。

美しさ100点、高揚感100点、心に響く度120点。

間違いなく最&高。

 

この詩は元々、18世紀のドイツの詩人フリードリヒ・フォン・シラーが書いた「歓喜に寄せて」という詩なのだけれど、最初の一節、太字になっているところはベートーヴェン本人が付け加えた歌詞で、この一節こそベートーヴェンがこの曲に込めたメッセージそのものなんだと思う。

 

ベートーヴェンはこの詩に22歳の時に出会い、感激した。

そして54歳になり、ようやく彼はこの詩を自分の中に飲み込んで、彼の9つ目の交響曲として、詩に別の形で永遠の命を与えたんだ。

 

この詩はただベートーヴェンが音楽を付けただけの物ではなくて、ベートーヴェンという1人の男の人生を共に歩んできた彼の相棒のような存在だったのかも知れない。

 


そういえば、この夏にベートーヴェンの曲だけを演奏するオーケストラのコンサートがあるんだ。

僕らが今年立ち上げた新しい若手オーケストラの旗揚げ公演がそれだ。

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「クラシックの入口を開くカギとなるオーケストラ」として、僕らは東京からクラシックをこれから若手代表として盛り上げていく訳だけれど、

音楽の新時代を切り拓いたパイオニアであり、何より生きるエネルギーに満ち溢れているベートーヴェンの音楽はそんな僕らの船出にもっとも相応しいと思っている。

 

今回はこの第九では無くて交響曲第3番「英雄」や、トリプル協奏曲(ピアノ、ヴァイオリン、チェロとオーケストラの協奏曲!)などを演奏するけれど、その曲たちにもベートーヴェンの生きるエネルギーは充分満ち溢れていて、それは21世紀の東京で毎日忙しく奔走している僕らにも絶対に響くメッセージ性を持っていると思うんだ。

 

そしてこれらの中期の作品を書いた時、ベートーヴェンは既にこの詩「歓喜に寄せて」に出会っていた訳で、ここに謳われるメッセージは僕らが今回演奏する作品の中にもきっと生きていると僕は信じている。

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日時2017年7月20日木曜日18時30分開場 19時開演
全席自由 一律3000円
主催 O.E.T
お問い合わせ orchestra.ensemble.tokyo@gmail.com
O.E.T公式サイト http://orchestra-ensemble.tokyo/
公式twitter https://mobile.twitter.com/o_e_tokyo
公式Instagram https://www.instagram.com/orchestra.ensemble.tokyo/

3000円の魅力的な使い方。

想像してみてほしい。

 

「あなたは3000円、貰えます。」


「しかしあなたはそれを今日1日の間に最も充実した使い方をしなければいけません。その為ならなんだってかまいません。」


ずっと欲しかったレコードを買ったり、高級ホテルのランチに行ってみたり、文庫本を何冊も買い込んで夜が更けるまで読み漁るなんてのも良いかもしれない。

英世3枚を拳に握りしめて、あなたは考え、色々ググって、遂に街に飛び出す。

 

街にはモノやコトが溢れている。3000円の使いみちなんて何百通りとあるし、時代が進むにつれてモノやコトは街に増え続けるばかりだ。

そんな優雅な体験を求めて彷徨う街角だったり、ググりまくって低電力モードになったiPhoneの画面の中だったり、モノやコトを探すあなたが、もしこんなフライヤーを見つけたなら。

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O.E.T。
"オーケストラ・アンサンブル・東京" の頭文字をとった暗号めいた名前のこのオケは、東京を拠点に活動する若手室内オーケストラだ。

「クラシック音楽の入口を開くカギとなるオーケストラ」として東京からクラシック音楽の未来を担おうとしていて、その初めてのコンサートをこの夏に渋谷で開催する。

 

別にO.E.Tのコレに限らずに東京では今日もきっとどこかで一流のオーケストラの演奏会が行われている。この街には9つものプロオケがあって、そんなクラシック音楽都市は世界中探しても東京だけだと思う。

そして今日もこの街のどこかで限りない集中力で音楽に向かうオーケストラという名の群衆がいて、それを観て心を動かされる人々がいる。

 

コンサートホールの中は普段の僕らの生活からは完璧に隔離された別世界で、まるで時間が止まっているように日々の忙しい喧騒を忘れさせてくれる。
そのエンプティな空間で繰り広げられる目には見えない音のドラマ。もちろんステージにはそれを奏でる僕ら音楽家がいて、数百年前の1人の男が紡いだ音符の羅列を21世紀の今日に、僕らのやり方で丁寧かつ大胆に現像して演奏を続けている。
それを見て楽しむのも、目を瞑って音楽の世界に没頭して、時に微睡むのも良いと思う。音楽だけが存在する空間に2時間ちょっと身を置いてみるのも英世3枚分の素敵な時間の過ごし方だと思うんだ。

 

普段聴きなれない音楽を、普段行かない環境で観て聴いて、コンサートホールから外に出てみればもうこの街に夜は訪れていて、湿っぽくも涼しい空気の中で思い出すに思い出せないその特別な音楽の残り香を楽しみながら帰路に着く。

それとも一緒に聴きに来たあなたの友人や恋人、家族と美味しいお酒を飲みながら感想を語り合って楽しく過ごそうか。


といった感じでコンサート後も音楽は素敵な時間を演出してくれるだろう。

 

梅雨が明けたばかりの夏の始まりの夜に、3000円で出来るちょっと魅力的な体験を、僕らO.E.Tと作りませんか?

 

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全席自由 一律3000円
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ベートーヴェンが笑ってるwww

 

そりゃ人間だもん。


笑うし泣くよ?ベートーヴェン。

f:id:aoi_muzica:20170602063425j:imageEdited by  Faceapp
「どうもルートヴィヒっす。作曲家やってます。趣味は朝に60粒数えて豆を挽いて淹れるコーヒーです。よろしくお願いしまーす!」


そうなの。実はかなーり人間臭かったベートーヴェン。恋愛も友情も100%だったわけで、そんな人生の思い出こそ、名曲が湧き出る泉だったりもする。


でも21世紀になってベートーヴェンのイメージってどうよ?

実際多くの人が思い浮かぶのが、音楽室の壁にかかってる埃まみれのコレでしょ?

f:id:aoi_muzica:20170602061542j:image 

それで、 

ジャジャジャジャーン

でしょ?

 

しかもちょっと調べれば、「このように運命は扉を叩く(ドヤァ)」みたいな堅苦すぃーーー言葉が出てきて、ウワァ……ってなっちゃう人、実は結構いるんじゃ無いでしょうか。

そりゃそんなイメージしか無かったら俺だって「堅くてウザいやつもうグッバーイ」って替え歌歌いながら酒飲んでる方が楽しいと思っちゃうよ。
(騙されたと思ってベートーヴェンの運命、最初の1分耐えてみてほしい。そのあとからのドライブ感やばいから!)

 


別にクラシック聴いてもお前のQOLは上がらねえよ?

 

初めてオーケストラを聴きに来てくれたお客さんや、僕がコンサートに誘った友達が、「オレはクラシックを聴いた(ドヤァ)」みたいに、音楽を感じるのではなくてステータスを積む為の苦行になってしまうのは此方としては本当に寂しい。

「いや違うやん!お前この間一緒にZepp Tokyo行った時もっと素直にキラッキラの笑顔で音楽楽しんでたやん!なんでクラシックってなると急にこうなっちゃうの!」
ってな具合にツッコミたくなっちゃうんだけれど…まあ勿論音楽を楽しむ環境も、コンサートの進行スタイルもライブとは全然違うけれど、「キチンとした服装でお行儀よく聴かなくちゃいけない高尚な音楽」っていうイメージが先行し過ぎてしまっている事に問題があると思う。

もし作曲家達が21世紀で活動してたら、ベートーヴェンはエレキギターをマーシャルにぶっ刺してギュインギュインやってただろうし、モーツァルトはキングオブポップになっていたと思う。リストが出すMVとか絶対カッコ良さそうだし、ワーグナーは金に物言わせてハリウッドスタジオ全面協力のもとオペラ作ったんだろうなあー。(それ観たすぎかよ…)

 

僕らのコンサートでは素直な気持ちでベートーヴェンの音楽に出会って欲しいな。

 

話がズレたけれど、言いたい事はこれだけ。

今年東京で立ち上げたばかりのオーケストラ、O.E.Tはこの夏に渋谷でベートーヴェンのみのコンサート「O.E.T 結成記念公演"Opening"を開催します。

f:id:aoi_muzica:20170602062428j:image
僕らは「クラシック音楽の入口を開くカギ」となるオーケストラを目指していて、その第一歩のコンサートがコレなんだ。

そんな僕らのコンサートでは音楽室の壁にかかる埃まみれの険しい顔のベートーヴェンのイメージを取っ払うから、人間臭さ100%のベートーヴェンの音楽を感じてほしい。


地元の居酒屋で友達とビール片手に笑いあうベートーヴェンを。


ストレート過ぎる物言いで友達と喧嘩して、後から後悔して寂しくなって手紙で心の底からのゴメンを伝える不器用だけど憎めないベートーヴェンを。


自分のモチベーションを保つためにノートに自分を焚きつける文章を死ぬほど書きなぐった人間臭いベートーヴェンを。


片想いの女の子に猛アタックして振られ、出せなかった手紙が部屋にたまっていく実は女々しいベートーヴェンを。


本当に人と一緒にいるのが好きだったのに耳が聴こえにくくなってそれを悟られないように社交的な性格を押し殺した悲運な、そんな人間臭いベートーヴェンを!

 

感情100%の人生を歌い踊るベートーヴェンの姿を僕らの演奏を通して見つけて貰えたら、僕は嬉しい。

 

 

 

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日時2017年7月20日木曜日18時30分開場 19時開演
全席自由 一律3000円
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新しいこと。

長いこと僕はずっと、このブログに雪の日の思い出を書き殴ってきたけれど、もう外は初夏の太陽がギラギラと街を照らしていて、エアコン文化がないこの国に少しの苛立ちを覚える季節になっている。

 

今日僕がここに書きたいのは、過去の記録ではなくて未来にある新しいことについて。

そして、その新しいことに関するあなたへのお願い。

それをどうしても伝えたくて僕はまた拙い文章を綴っている。

 

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この春にO.E.Tという新しい室内オーケストラを東京で仲間たちと立ち上げました。

オーケストラ・アンサンブル・東京の頭文字をとった名前のこのO.E.Tは「クラシック音楽の入口を開くカギとなるオーケストラ」として、今後東京を拠点に活動していきます。

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そしてこの夏、7月20日には結成記念公演"Opening"を、渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールにて開催します。

演奏する曲は全てベートーヴェンの作品に絞りました。

欧州からのゲストソリストを迎え、20代のトッププレイヤー達が集うオーケストラが本気でベートーヴェンの音楽に挑む、中々に豪華な船出の公演になると思います。

f:id:aoi_muzica:20170524084438j:imageイラスト©︎ゆの 

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ホールを抑え、メンバーを集め、練習場所を探し、フライヤーを作り、中々骨の折れる仕事を日本にいる仲間達と手分けして今日まで地道に進めてきました。


そしてここからが新しいステップ。
僕たちの新しい挑戦が明日、5月24日から始まります。

 

今回僕らはクラウドファンディングという形でコンサートの資金を集めます。

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23歳になりたての若造には無謀な挑戦だって思う人も多いと思います。ビジネス経験なんて皆無と言っても過言じゃない。もちろんファンディングなんてこれが初めて。

それでもこのクラウドファンディングならより多くの人に僕らの愛する音楽を、僕らの野望を知ってもらえる。

そしてこのクラシック音楽をより多くの人に届けることができる。

だから僕はこのオーケストラO.E.Tの命運をクラウドファンディングに賭けてみようと思ったんです。

 

[凄腕若手プレイヤーが集結!東京からクラシックをアツくするオーケストラ計画! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー):title]

 

そしてこのプロジェクトを見つけてくれたあなたが、これを今まさに読んでくれているあなたが!これから動き始めようとする僕らのオーケストラのパトロンになってくれたら、クラシック音楽の入口のカギを僕らと一緒に回してくれたら、こんなに嬉しい事はありません。

 

わざわざこの拙いウザいブログを開いて読んでもらっている上、更にお願いをするのは烏滸がましいけれどそれを分かった上で、

 

お願いします。

 

このプロジェクトをもっと多くの人に届けられるように拡散して欲しいんです。

そして、僕らのコンサートに遊びに来てください。

チケットはクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」よりお求め頂けます。

 

僕らO.E.Tの船出に力を貸して下さい!

 

 

 【公演概要】
O.E.T結成記念公演"Opening "
出演者
ゲストヴァイオリン奏者: マキシム・ミシャリュク
チェロ奏者:三井静
指揮者/ピアノ奏者:大井駿
指揮者: 水野蒼生
会場 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(渋谷駅から徒歩5分)
2017年7月20日木曜日18時30分開場 19時開演
全席自由 一律3000円
主催 O.E.T
お問い合わせ orchestra.ensemble.tokyo@gmail.com
O.E.T公式サイト http://orchestra-ensemble.tokyo/
公式twitter https://mobile.twitter.com/o_e_tokyo
公式Instagram https://www.instagram.com/orchestra.ensemble.tokyo/